谷瀬 吊り橋
日本一鉄線の吊り橋 谷瀬の吊り橋
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十津川村の吊り橋
〜 日本最長の鉄線吊り橋
奈良の「谷瀬の吊り橋」 〜
8月の下旬に奈良県の十津川村にある“
谷瀬の吊り橋
”に行ってきました。
十津川村ではこの9月の台風12号による豪雨被害で、土砂崩れや橋の崩落で道路が寸断され、一部の地域は孤立状態となりました。ついこの間現地に行ってきたばかりなのでとても身近に感じています。お亡くなりになった方はさぞやご無念であり、また残されたご家族の方の悲しみは想像に難くありません。心からご冥福をお祈りいたします。
こんな状況でしたので、この「谷瀬の吊り橋」の掲載を控えていました。現在の状況を現地役場に電話でお聞きしたところ、まだ一部では道路が寸断されていますが、南側ルートからは通行可能ということです。また十津川村にはこのような吊り橋があるということも紹介したく、掲載することに決めました。
吊り橋案内図
「谷瀬の吊り橋」
谷瀬の吊り橋は全長297メートル、高さ54メートルの日本有数の長さを誇る鉄線の吊り橋です。もともとは生活用の吊り橋だったそうですが、現在では十津川村の観光名所となっています。
実はこの谷瀬の吊り橋に来たのはこれで2度目です。
1度目は十数年前に訪れ、
吊り橋の恐怖と楽しさ
が忘れられず、前々から是非もう一度訪れてみたいと思っていたのです。以前訪れたときは三重と和歌山の県境にある「新宮」から延々と山道を走り、なんて山深いのだろうと驚いたものです。
今回は、東名名古屋〜東名阪自動車道で大阪方面に向かい、天理から十津川へと向かいました。道路が整備されていることもあって、以前よりも早く着きました。
自宅を発つときはよい天気でしたが、名古屋あたりから小雨が降ったり
止んだりの状態で、3泊4日の旅でしたが4日間とも朝に雨が
降っていても旅館を出るころには止む、といった幸運に恵まれました。
谷瀬の吊り橋を渡るには人数制限があり、橋には大きな注意書の垂れ幕や、
橋の横にも看板が設置されています。お盆休みを避けてきたので
混雑はありませんでした。
秋篠宮殿下が谷瀬の吊り橋を訪れたときのお写真
金網が張ってある現在の吊り橋
今回訪れてみると真ん中の4枚の板はそのままですが、以前は両側に
設置されている金網が無く、4本の鉄線が縦に入っているだけで
片足ならスッポリと抜け落ちるほどの隙間だらけでした。足元だけならず、
両側にも今回のような防御用の金網も張ってなかったのです。
左の写真は谷瀬の吊り橋の入り口の左にある喫茶店に飾ってある
秋篠宮殿下が訪れたときのお写真です。当時の吊り橋の状況が
写っており、分かりずらいのですが両側にも足元にも金網は張ってありません。
そのため下が丸見えの上、吊り橋は揺れるし、足板を踏み外せば転落しそうな
錯覚に陥るのです。今回訪れてみて、あんなに怖かった吊り橋なので
違和感を抱いたくらいです。
当時はものの10メートルも進まないうちに引き返す羽目になり、
しかもそのUターンさえままならず、ホウホウの体で戻ったのです。
狭いのと怖いこともあって、追い越すこともままならなかったのでしょう、
私が戻るまで多くの人が待っていたのです。夫の「何のために来たんだ?」
の顔に、しばらく休んだあと再度の挑戦となりました。
夫は左手に犬を抱え(暑い日だったので車に置いておけず)、右手で私の
手を引き、渡り始めました。この橋は鉄線の吊り橋なので、
ちょっと歩くだけでかなり揺れます。
つかまりたくてもご覧のとおり、腕を伸ばさないとつかまれないのです。
橋の真ん中あたりで、前に進むも戻るも同じ距離を歩かねば
ならないと感じたときは、怖さが頂点に達していました。
前方から中年の女性が及び腰でやってきました。
すれ違いざま、こともあろうに家の犬、ロブが吠えたのです。よけることもやっとなので、
「なんでこんなところに犬をつれてきたのよ!」と、女性はすごい剣幕で怒鳴りました。
私と同じように怖かったのでしょうね。それでも吠え続けため、ロブは夫に一発殴られ
シュンとなっていました。
対岸に着くとポツンと一軒の茶店があり、私はすぐに茶店に飛び込み、
この谷瀬の吊り橋を渡らずに戻ることができるのかを店の主人に聞いたのです。
このときは本当に必死でした。
「渡らないで戻ることもできるけど、ちょっと我慢して橋を渡った方が楽だヮ。
だって日が暮れちゃうよ〜。4時間ぐらい歩くんだから、、。」(右の写真の地図)
でもこれは私にとっては引導を渡されたようなもので、あぁ、あぁ、あぁと嘆きながら、
また戦々兢々と橋を渡ったのです。
ホウホウの体で戻ってから喫茶店で休憩しました。この喫茶は吊り橋が
よく見えるように正面が全面大きなガラス張りで、橋を渡っている人がよく見えます。
中学生くらいの男の子が家族と橋を渡り始めました。が、まだ10メートルも
進まないうちに恐怖に駆られたようで、へっぴり腰でUターンしようとしていました。
吊り橋は揺れるし金網には手が届かないしで、Uターンがなかなか出来ないで
いるのです。
私と全く同じ仕草に同情しつつもおかしくて笑いがとまりませんでした。
この場面がよほど楽しかったようで、未だに私の脳裏に焼き付いています。
怖かったらもう来たくもないのに、また来るというのもおかしなものですが、
頭の隅でそのスリルを楽しんでいたのですね。
強風が吹いたり人が渡るだけで揺れるので、吊り橋の真ん中あたりではさすがに
怖いと感じましたが、 今回は両側に設置された金網のおかげ(せいで?)で、
あまり怖さを感じませんでした。金網があるのとないのとではこうも違うのですね。
私としてはよりスリルを味わえる以前の方がよかったと思うのですが。
ただ足元の板はかなり老朽化していて、ところどこに直す予定の赤い印や
ビニールテープが貼ってあり、橋板をよく見ると、ジョイント部分はデコボコで躓きやすく、
この高さの吊り橋の割には結構な薄さの板なので、割れたらそのまま谷底へ、
との別の恐怖が・・。
今回は多少余裕をもって渡れたのでしっかりと景色が見られました。
ライトアップもあるとのこと、夜の吊り橋は結構怖いと思います、また違ったスリルが
楽しめそうですね。
写真は「十津川村観光協会」より、谷瀬の吊り橋のライトアップ
谷瀬の吊り橋への交通アクセス
●住所
●交通アクセス【車】
●交通アクセス【バス】
●問い合わせ先
【十津川村村づくり推進課】
奈良県吉野郡十津川村上野地(十津川村は電車が通っていません)
国道24号線より国道168号線、JR五條駅から吊り橋まで約1間30分。
JR五條駅から奈良交通バスJR新宮行き乗車、谷瀬の吊り橋まで約2時間。
TEL:0746-62-0004
(※復旧工事がすべて終わっていませんので、出かけるときは確認をとってからの方が安心です。)
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